大川の「ほたる」が光るまで

「ほたる観賞の夕べ」は、大川温泉でのはじめての開催から30年以上が経ちます。


「蛍は四半世紀かけた夢」 

東伊豆町観光協会

ほたる育成部会 稲葉 正さん

ほたる観賞の夕べをはじめて開催したのは、もう30年以上前になります。竹ヶ沢公園の特徴は、何と言っても池の水面にもホタルの光が映り込むことです。実に美しい光景に目を奪われます。 

水中生活

ホタルの幼虫時代は水の中で育てます。

幼虫は成長の早さで区分けされます。

ホタルの飼育は手間のかかることで、ほたる育成会員が通年飼育に毎日の水遣りや養殖に勤しんでいます。

ほたるの幼虫

約3センチくらいまで大きくなります。
 ホタルは幼虫時代の水中生活9か月間に 『かわにな』 をモリモリ食べるんです。  30~50匹を食べるほど食欲旺盛です。 

カワニナ

幼虫時は、カワニナを食べて育ちます。(淡水に棲む細長い巻貝) 逆に成虫になると何も食べないってご存知でしたか? 

放流作業

毎年3月に地元のこどもたちと一緒に約5,000匹程度のホタルの幼虫を園内や周辺の川に放流しています。もちろん自然発生するものも居ますから、相当な数になると思います。

冬眠(さなぎ)
 
7~4月頃まで水の中。4月頃から土の中で冬眠。 
実はさなぎや幼虫のころから発光能力が備わっています。

ほたるの成虫

さなぎ時期を過ぎて光る「ほたる」の誕生です。


ホタルの羽化した後の生涯は約2週間。貴重な光景です。

蛍の光る理由は求愛のサインや、捕食者への威嚇など様々な説がありますが、まだ全ては解明されていません。年々減少しているほたるの神秘的な輝きを大川でも守っていきたいです。



 

ほたる育成金

毎年6月の観賞会の為に、1年を通じて水と餌を管理する ほたる育成ですが皆様の毎年の募金のご協力でほたるの育成・定着環境を整えています。
貴重な伊豆のほたる景色、天城の澄んだ水景色をこれからも持続していくためにご来場のお客様に、「大川ほたる」へのご協力をお願いしております。


ほたる舞う清流の景色を一緒に守ってくださると嬉しいです。